新たな3Dプリンタ Anycubic Photon 導入しました

先月初旬でしたが(笑)、光造形方式の3Dプリンタ Anycubic Photon を導入してみました。読みはエニ―キュービック・フォトンです。光で硬化する液体を薄く張り、紫外線を希望の形状で当てて、その薄く固まったものを積み上げていく方式です。業務用はレーザーを用いますが、この機種は紫外線のLEDを使って硬化させるため、個人でも所有できる大きさです。半面、出力時間は長くなります。

本体の形状はこんな感じ。

Anycubic Photon

Photon本体の大きさは、23cm x 23cm x 高さ 40cm くらいです。正面向かっての右側に電源スイッチとUSB端子があり、ここにデータの入ったUSBメモリを差し込みます。

Photon 電源とUSB端子

背後は電源端子と排気部。

フォトン 裏面

3Dプリンタが届いて、最初にやるのがZ軸(垂直方向)のセットアップ。

Photonビルドプレート調整

付属の説明書を見ながら、土台と液晶を平行に合わせて、隙間を紙の厚さにセットします。土台を固定する工具は付属してます。

次にデータを作成するソフトをインストールします。付属のUSBメモリーには、STLなどの3Dデータから本機用のデータ(photon形式)へ変換するソフトが入ってます。このソフトで手持ちの3Dデータを専用ファイルで出力します。出力したファイルをUSBメモリに入れて機械に接続します。

バットに光硬化樹脂の液を入れます。

Photonのバット

タッチパネルを操作して、希望のデータを選択>プリント。

Anycubic Photon タッチパネル

設定や大きさにもよりますが、1~15時間かけて出力。
出力完了の合図があったら、へらなどを使って土台から出力品を外します。

Photonによる造形

イソプロピルアルコールで余分な液を落とします。洗浄がおわったら、再び紫外線を当て完全に固まらせます。

仕上がり品は綺麗ですが、液がドロドロのため、周辺を汚したり、臭いがきついなど難点も多々あります。正直なところ、同居人がいる部屋や寝室では難しいかと思います。また、液は有毒なのでペットや小さいお子様がいる環境では細心の注意が必要です。化学物質アレルギーの方も注意が必要です。日当たりが良すぎても、不意に固まってしまうため、日は入らないけど通気性のいい部屋、もしくは臭くても困らない広い空間が必須かと思います(笑)

Photonは海外製品なので、トラブルシューティングやメンテ・部品取り寄せ等のサポートは英語でのやり取りとなります。臭いなど難点も多々ありますが、フィラメントを使うFDM積層方式とは比べ物にならないほどのディテールを再現してくれます。精密な物を作るにはお勧めです。

あなたも是非^^

 

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